第9回 『心をこめて 』

最近パソコンと奮闘中の山口くんです。シーケンサーの機能がついたソフトを立ち
上げてるんですが、パソコン絡むと難しい・・・。
基本的に機会オンチな人間でして・・・。

さて、通常通りの木曜日のコラムに戻りました!しばらく不規則状態ですみません
でしたね〜。いづれまたそうなるでしょう・・・。

「あなたは愛を感じた事があるか?」・・・どっかの少年マンガのセリフに出てきそう
ですが、今日のテーマです。
ちょ〜っとクサイ内容になるかも知れませんが、構わず進めます。

僕らだけではなく、絵描き・陶芸家・建築家・作家など、クリエイターな人が必ずぶち
当たる問題として挙げられるのが、「いい作品とはなにか?」という問題でしょう。
「いい作品とは何か?」・・・理屈では答えが出ない問題でしょうし、個人の感性の
問題でしょうし、絶対解決不可能な問題だと思います。
でも考えるのはいい事だと思います(僕は考えるべきだと思います)。何かを作って
発表するとなれば・・・。
答えがない問題ではありますが、考えた方がいいと思います。何も考えずいい作品
ができる、といった奇跡的な出来事もあるでしょうが(だからおもしろい)、考えた方が
いいと思います。
でも考え過ぎたらいいモノもできないのですが、程よく考えた方がいいと思います。
訳分からなくなりそうですね・・・。

とにかく、考えた方がいいと思います!なぜか?音楽に関して話を進めます。
ひとつの曲を発表するには演奏しないといけません。演奏、何も考えずにする演奏
ほど最悪なモノはありません。
一人で楽しく演奏するには全然構いませんが、人様に聞いてもらうとなれば・・・。
コンピュータで自動演奏できる時代になってますが、まだ何か物足りない、と感じる事
もあると思います。もう気づかれた方もいると思いますが、演奏に心がない為です。

心をこめた演奏、なんでもいいと思います。「誰かにこの曲を聴いてもらいたい!」
「俺の演奏で酔わせたい!」など・・・。当たり前な事を言うてるような気もしますが、
これが案外難しく奥深い問題なんですよっ、奥さんっ!! 
バンド初めて!ライブ初めて!の純粋音楽愛してるピカピカバンド時代なら大丈夫
ですが、人間、そこから経験を積めば慣れていき、慣れていけば楽な事をしようと
します。 楽な方にずるずると訪れていく内に大事な事を忘れてしまう。僕は大丈夫
ですけどね(苦笑)
いやいや正直、そういう時期もありました。なんというか、自分自身が聞いても、
つまらない演奏だな〜!て思う時期が。今でも最高の演奏やな〜!と思う事はない
ですが、自分なりに気づいた事があり、目標ができ、それに向かっているところです。

思いが強ければ強い程、演奏が良くなる事もあります。失恋した時に演奏したりする
と「うまくなったね〜!どしたん!?」て言われる事もありますよ(笑)
いろいろありますが、要は「自分はこう表現したい!」と思い、さらに思考錯誤追求
して曲を演奏すれば、必ずいい作品となり自分の演奏も活けると思います。
早弾き・小難しいテクニック等は日々練習を重ねれば必ず出来ます!一番大事
なのは、そのフレーズをどのように表現づけるか意識すること。

「水戸黄門」にこんな話がありました。
おぼん作りの職人親子がいて、父は町で有名なおぼん職人。息子も父を手伝う
なかなか腕利きのおぼん職人、後に父を継ぐ職人になるであろう、と町でも噂されて
おり、息子も自信を持ってました。
父が唯一気に入らなかった事、「お前の作るおぼんには心がねえ!!」と毎日の
ように息子に怒鳴ります。
息子の方も「このおぼんのどこが悪いのか!?」分からず毎日のように喧嘩して
ました。
更にいい商売話にもなかなかのらない父親。遂にキレた息子は家を出て一人で父親
の作品を超えるおぼんを作ろうとします。
でも、日が経つにつれ煮詰まっていき、父の言う「心のあるおぼん」の意味が
分からずにいました。
そんな日、息子は小さい頃に亡くした母親の簪を見て思い出しました。
今まで作ってきたおぼんの中で唯一父親に褒められた物は、小さい頃母親の為に
初めて作ったおぼんだけだったのです。
「欲の為ではなく、この世で一番愛する人を思いながら作るおぼん、それが心のある
おぼん!!」と息子が遂に気付く、という話です。
やはり、一見当たり前の事のようですが、忘れてはならない重要な事の一つだと
感じた僕でした。



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